Tsu.Na.Gu. -点が線となって、物語が繰り広げられていく-

こちらの作品は非売品です

mecelo

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IconKayo Nomura

絵を描く時、いつも「点」から、始めます。その点が、線となり、色が連なり、やがてはひとつの物語として、作品が完成します。でも、いつも、始まりは、たったひとつの「点」なのです。それは、大袈裟に言えば、無から有が生み出される瞬間で、空白(真っ白な紙面)が動き出した証とも言えます。

同じように、私たちの人生も、いつだって、何もないところから始まります。始まりは、まっさらな、空白。そこに「私」というひとつの点が生まれ、世界と対面し、数多の出会いと経験を経て、今現在の自分の人生、という作品が出来上がっていく。

人生は、色鮮やかな美しい出来事だけではなく、誰にも言えないような苦しい体験もあり、笑いたくなるような愉快なことだけではなく、悲しすぎて涙が出ないような痛みも、避けては通れません。それでも、今、生きている私たちは、可能性と共にいます。この作品は、そのようなことを強く思いながら描きました。点を、つなげて、自分の物語を紡いでいくことを、どうか、諦めないで、と願いながら。