02012

死ぬときに後悔しない仕事がしたい!自問自答の末に切り開いた、作家としての生き方【後編】

日本史から学んだ “武将魂” で、ご自身の道を切り開いてきたZacchino!さん。後編では、日本史ラブ!戦国時代・幕末ラブ!という、Zacchino!さんの意外な(?)素顔にも迫りました。

冷静さと戦略的な思考は、戦国武将ゆずり!?自分のやる気を奮い立たせてくれるの古の先人たち

—— 日本史と古戦場跡地めぐりにハマっているとのことですが。し、渋いですね(笑)。

日本史(歴史)に関しては、本当にあったこと、という点が好きなんです。なので、小説もフィクションはあまり読まないですし、テレビもドキュメンタリー番組を見ることの方が多いです。

日本史に限らず歴史って、証拠となる写真や資料がきっちり残っているわけではないし、中には私たちが誤って解釈している部分もあるとは思います。でも、日本史にでてくる人物たちについては皆実在していて、その人たちがいろんな戦いを経てきたということは、本当にあったことだと思っていて。

過去に存在していた人たちによって、社会が、歴史がどのように変わっていったのか。そういったことを知ることがとても好きなんです。

—— 好きな歴史上の人物はいますか?

好きな人物はいないですが、好きな時代はあります。戦国時代と幕末が大好きです。

—— 戦国時代と幕末!なかなか激しい時代がお好きですね(笑)。

はい(笑)。世の中がガラッと変わる、そのときのエネルギーみたいなものにワクワクするんです。たくさんの人たちがそのとき時代を変えようと懸命に働いて、その働きによって時代が変わっていく。歴史の本を読みながら、そういったシーンを頭の中でイメージする度に胸が熱くなります!

Zacchino!さん1

—— 歴史や日本史好きをきっかけに、活動されていることはありますか? ブログだったり、作品だったり。

今、ひそかに武将のLINEスタンプを作っています。基本的には、1人でひっそりと楽しんでいるタイプなんですよ(笑)。まわりに歴史に興味をもっている人があまりいないので、そういう話をする機会があまりなくて。ひとりで本を読んでは、古戦場跡地やお城を訪ねて、ひっそりと楽しんでいます。

先日も友人と京都へ行ってきたんですが、友人と行ったにも関わらず半日別行動することになってしまって。私が◯◯遺跡とか◯◯跡地とか、日本史が好きじゃなければ、見ても全く楽しくないような場所にばかり友人を連れ回しそうになって(笑)。それで別行動することにして、ひとりで歴史的な遺跡などを心ゆくまで練り歩いてきました。

—— 日本史や歴史は癒やしのような存在なのでしょうか?

癒やしというよりは、血が沸く!方です(笑)。エネルギーの方ですね。

日本史は、ずっと変わらず好きなもので、自分の中にある指針のようなものだと思っていて。歴史を好きなったのは高校生の時ですが、よく学校帰りに図書館に立ち寄っては、歴史の本をごっそり借りて帰る、そんな高校生でした(笑)。

—— 好きになったきっかけは覚えていますか?

歴史の本を読んでいると、志のために亡くなっていったという方がたくさん登場します。そういったエピソードについて初めて知ったときに、こんなにも激しく人生を生き抜き、そして信念のために亡くなっていった人たちが、こんなにもいたのか!と、すごい衝撃を受けました。そこからですね、ハマっていったのは。

—— なるほど。現代の日本では、なかなかイメージしづらい激しさですよね。

そういう史実を知ると、自分ももっとやらなきゃっ!っていう気持ちになるんです。今の自分は、なんて生ぬるいんだ!と(笑)。そういう激しい生き方に憧れているところがあるんですね。自分も、志のために死んでやる!くらいの気持ちで取り組もうって、いつも思っていますよ。

—— 漢(おとこ)じゃないですか!かっこよ過ぎますよ、Zacchino!さん。ご本人の落ち着いた印象とのギャップでちょっと驚きましたが(笑)。

私、よく男性作家だと思われるんですよ。作品が男性っぽいからかな...?なんて、自分では思っているんですけど。

イベント会場でも、作家だと思ってもらえなくて「スタッフの方ですか?」って聞かれたり、ファンの方からも「ぜんぜん印象が違う!」とか「男性だと思っていました!」とか、よく言われます。「イメージ通りの方ですね!」なんて言われたことは、一度もないです(笑)。

何十年と長く愛されつづける絵本の名作のように、長く大切にされる作品づくりに挑戦したい

—— 今後チャレンジしていきたいこととして、「個展」と伺いました。

これまでグループ展には何度か参加していますが、個展はまだありません。開催していない理由としては、自分ひとりだけで開催する自信がないというか、なんとなくまだな気がしていて。あと、グッズはたくさんあるのに対して、平面作品が意外に少ないことも理由ですね。グッズ用に描いてきた絵ばかりで、飾る用の絵というものがほとんどない、そういう状況です。

—— 個展では、飾る用の絵にこだわりたいと?

個展をやるんだったら、飾れる絵をたくさん展示したいと思っています。最近になって、ようやく飾ることを意識した絵を描くようになってきたので、いつか自信を持って展示できるようになったら開きたいですね。来年か再来年くらいかな。なので、これからもっと平面作品にも力を入れていく予定です。

Zacchino!さんの作品

—— これまでに、平面作品を外で見せることはありましたか?

以前、カフェで展示をさせていただく機会をいただいたことがあって。そのときに、初めて平面作品だけを飾ったんです。そういう意味では、初めて個展っぽい見せ方をした展示でもありましたね。

そうそう。そのときはどうせやるんだったら、すっごく大きいものを描こう!と思って、幅6m・高さ2mほどの巨大な絵を描いて飾りました(笑)。

—— これまたすごい大きさですね(笑)。Zacchino!さんにとって、グッズと平面作品の制作に違いはありますか?

グッズはあまり迷うことがなくて、ポンポンポンって、テンポよく作れる感じです。逆に平面作品は、まだ作ることに慣れていないせいなのか、描きながらも、この絵は鑑賞に耐えうるものだろうか?ってすごく心配になってしまうんですよ。考え過ぎちゃうんですよね、すごく緊張もしますし。

—— 平面作品では、たくさんの裸婦が空を飛んでいる絵がテーマ、モチーフともにすごく印象的でした。

ありがとうございます。その絵は、自分がただただ好きなように描いただけということもあって、売れるとは全く思っていなかった作品だったんですよ。

これは売れそうだな、これは売れないだろうなっていう、なんとなくの基準が自分の中にはあって。その裸婦の絵に関しては、自分では売れない方の作品だと思っていました。なので、売れなかったとしても、それはそれでいいやくらいの気持ちでいたので、気に入ってくれた方がいらっしゃったときは、本当に嬉しかったですね。

—— 作家さんの「この作品が好き!」とか「描いてて楽しい!」という気持ちが、きちんと伝わっているんですね。平面作品の今後の展開がすごく楽しみです。ちなみに、どんな個展にしたいとか考えていることはありますか?

今、2つアイディアがあって。ひとつは、テーマを決めずにこれまでに描き貯めてきた作品をバーッと飾っていくというもの。もう1つは、カレンダーの原画展。今、日めくりカレンダーを制作しているので、365枚すべて揃ったら、その原画展をやってみるのもいいかなって考えています。

—— グッズもそうですが、なにか目的をもって絵は描くことが多いのでしょうか?

そうですね。何かの目的があって、絵を描くことの方が多いです。カレンダーを作りたいから描くとか、グッズに展開したいから描くとか。描いているときに、すでにパッケージ・デザインまで考えていたりすることもあります。やっぱり雑貨が好きなんでしょうね。

作品群

—— もうひとつ、チャレンジしてみたいことに「絵本」と挙げていただいています。なぜ、絵本制作に挑戦してみようと?

絵本って、何十年も前に出版されたものでも、今だに本屋さんに並んでいたりするじゃないですか。例えば『ぐりとぐら』や『11ぴきのねこ』とか。そういうの、すごくいいなっていつも思っていて。

お仕事で雑誌の挿絵を担当させていただくことがありますが、雑誌は、新しい刊が出ると古いものはお店の棚から消えてしまいます。自分の描いた絵が載った刊が仕舞われてしまうのを見ると、ちょっと寂しい気持ちになってしまって。

もちろんご依頼いただけるのは本当に嬉しいですし、雑誌のお仕事もすごく楽しいので、今後も続けていきたいと思っています。それに加えて『ぐりとぐら』や『11ぴきのねこ』のように、何十年経っても読み継がれる、そんな絵本を作りたいと思っています。

—— 絵本でも “ゆるくてちょっとアブない” Zacchino!スタイルは、ご健在でしょうか?

健在ですね!子供が読んでも大丈夫なくらいのハレンチさで描きたいです(笑)。そもそも裸って、子供の目から見たら別にセクシュアルなものでは全然ないと思うんです。健全な人間の身体としての裸を、Zacchino!スタイルで描きたいと思っています。

—— ハレンチ好き、戦国時代・幕末好き… Zacchino!ブランドの今後の展開がとても楽しみにですね!本日はありがとうございました。

文:mecelo編集部 / 写真:Kana Tarumi

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